極東アジアの政治・経済・外交・安全保障および歴史に関するブログです。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
野田首相は17日夜、NHKの番組に出演し、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働について、「安全性を最優先、必要性も加味しながら、最後は私のリーダーシップのもとで意思決定をしたい。もうそろそろ、判断の時期は近い」と述べ、近く最終決定する意向を明らかにした。
福井県などの地元自治体から同意が得られれば、首相と枝野経済産業相ら関係3閣僚の会合を開き、政治判断する。
大飯原発再稼働については、福井県やおおい町が首相の責任による判断を求めている。首相は「自治体に判断をお任せにしない。政府が責任を持って意思決定する」と強調した。
再稼働に慎重な姿勢を示している京都府、滋賀県などの周辺自治体については「意見、提案を政府として真摯(しんし)に受け止め、可能な限りの対策は講じて、説明していきたい」と語った。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120517-OYT1T01232.htm
原発を再稼働させてからフル稼働するまで6週間もかかるようだ。 一年以上稼働停止していた原発は検査点検などに3週間必要らしい。 それで計6週間!
真夏のピーク時に間に合うようにするには、遅くとも6月中頃には原発再稼働させなくてはならない。
原発再稼働なしでは節電に頼るところが大きく、それは不透明かつ綱渡り状態を意味する。 万一、老朽化した火力発電所がトラブれば、即停電となる危険性が大である。 節電努力で特にトラブルなく今夏を乗り切れば、原発不要論は勢いづき、以後の原発の再稼働は事実上不可能となる。
現実的には安定した電力供給は経済的にも商業的にも、一般生活においても必要不可欠である。 従って、原発に代わる代替エネルギーが確保できるようになるまでは必要最低限の原発は再稼働させるしかない。
野田政権は消費増税には熱心だが、原発再稼働問題に関する努力は見えてこない! 以前の普天間移設問題と同様、結局のところギリギリまで何もせず切羽詰まった形で「政治判断」する稚拙というか無責任極まりない政権だと言わざるを得ない。
原発再稼働に関しては、橋下大阪市長ら地方の首長らと政府アンド関電でチキンレースが継続中の様子が伺える。 野田政権はどう転んでも批判以外はされないないのであるし、次の選挙での大敗は確定しているのだから、菅政権が止めた日本の原発の(必要最低限の)再稼働は責任をもってやれ!
野田政権は原発再稼働を見送り、停電になればよいとはまさか思っていないでしょうな!? ヽ(´ー`)ノ